GIAの鑑定書が信頼できる2つの理由

ダイヤモンドの品質を確定させる基準として、GIA基準と呼ばれるものがあります。
ダイヤモンドを一点ずつ精密に検査を行い、項目に沿って細かくランク付けをすることによって総合的にダイヤモンドの価値を判断するものですが、GIA鑑定書の信憑性とその内容がどういったものかは解かりにくいと思います。
ダイヤモンドに興味を持つ方は、実はこのGIA基準も合わせてチェックを行うと、より品質の良いダイヤモンドが見分けやすくなるのです。
GIAの検査を受けたダイヤモンドにはそれぞれ鑑定書が付けられていますので、視覚的にも簡単に見分けることができるでしょう。
・GIA基準について
GIAは1931年に設立された世界最大規模の非営利宝石研究所、そして教育組織のことを指しています。
いわゆる宝石学を主軸とした機関であり、一般人に向けて知識の発見と授与、そして適切な適用を行う機関とされています。
世界的な機関として、よりプロフェッショナルな業務が行われ、歴史的実績からも国際的に信用の高い専門機関と言えるのです。
ダイヤモンドの品質の数値化や認定において非常に優秀な機関でもあり、ダイヤモンドの基準である4Cを発案したのも、こちらの機関になります。
・GIAの歴史とは?
GIAの創立者は、Robert M. Shipley氏という方です。
この方は宝石の小売業者から始めて、その後に自分の不知を嘆き、宝石学の通信教育への入学などを経て、宝石という物に対する教育に強い関心を得ていきました。
当時の宝石業者の間でも明確な基準を用いた査定はあまり広く行われておらず、これらのことから氏はアメリカにGIAを設立するに至りました。
そして氏は1952年に引退をしましたが、現在でもGIAの権威は確固たるものとして、世界中から認められています。
現在では世界のみならず日本でも様々なダイヤモンド鑑定機関が誕生していますが、基本的にはこちらのGIA基準というものを採用して、ダイヤモンドの査定は行われています。
またGIA自体も、2012年に東京に施設を設立して鑑定書の発行を行っています。
そのため日本国内においても、GIA基準がより広く普及するようになりました。
・GIAが行う査定基準
GIAでは、4Cを基準にダイヤモンドの査定を行っています。
4Cとは、ダイヤモンドにおけるカラット・カラー・カット・クオリティのことで、それぞれの項目において細かく厳正な基準が求められています。
数値的にも小数点以下の数値を基に割り出される基準が多くあり、肉眼では見えないダイヤモンドの品質について保証をしてくれるのです。
また個々のダイヤモンドの品質を保証する要素として、ダイヤモンドのレポート番号をガードルに刻印する活動も行っています。
こちらはオプション的要素もあり、刻印を希望される物などに限られるため刻印のない物も多く存在しますが、中にはそのレーザー技術を活かして、メッセージやシンボルの刻印なども行われています。
ダイヤモンドの基準の基礎を確立したと言っても良い、GIA機関について紹介をしました。
宝石学をしっかりと身につけたスタッフが、一点一点丁寧にダイヤモンドの査定を行っており、信用度が厚く厳しい査定基準を基にダイヤモンドを審査しています。
基準となる数値はそれぞれにランク付けがされていますが、それらも一般的に分かりやすく個々のランクについての解説が行われており、ひと目見るだけで分かりやすい基準として広く流通しています。
ダイヤモンドを購入しようというときには、GIAが提供する4Cの基準についてもチェックをしてみましょう。
カラット、カット、クリティカル、カラーにそれぞれにランクが付けられていますので、総合的にも判断がしやすいのではないでしょうか。